2017年09月08日

【映画】ブラック・レイン


1989年アメリカ/原題:BLACK RAIN/監督:リドリー・スコット/出演:マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、松田優作/125分

度々観返す映画のひとつ。比べられるものではありませんが自分は「エイリアン」より好きかも知れません。
何度も買い直したDVDやブルーレイはもちろん、地元の映画館が高倉健さんへの追悼をテーマにリバイバル上映を行った際に駆けつけ、劇場でも鑑賞しました。
念願叶って感激しっぱなしの自分をさておき、誘いに応じた当時の恋人は眠たくなったとか抜かしておりましたが(苦笑)

この作品は一にも二にも松田優作演じるヤクザ「佐藤」の存在感に尽きます。
狂気、獣性……元来備えた最大の魅力に加え、ここまでに培った技量と想いを総動員し臨んでいることが素人目にも明らかな圧倒的迫力。
本質は短気かつ暴力的な男でありながら知性と美しさを同居させる……まさしく“カリスマ”を備えた役どころなのですが、それを過不足無く体現するパワーに酔いしれます。
常に黒ずくめの衣装の下には余命幾ばくも無い痩せさらばえた身体が隠されていたはずなのに、共演者の誰よりも強靭なイメージを伝えてくる。”鬼気迫る”とは正しくこのこと。
天下取りに逸る佐藤と、最後の機会と覚悟して渾身の演技をみせる優作さんの心情が見事にシンクロしていた背景も大きく影響しているのでしょう。
とにかくエネルギッシュという点でこれほどの芝居を拝める作品を他に知りません。所業は間違いなく悪人のそれなのですが、佐藤からはなんだか元気をもらえる気がするのです。
posted by ムラカミハジメ at 04:06| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする