2017年09月21日

【映画】ザ・シークレット・サービス



1993年アメリカ/原題:IN THE LINE OF FIRE/監督:ヴォルフガング・ペーターゼン/出演:クリント・イーストウッド、ジョン・マルコヴィッチ、レネ・ルッソ/128分

子供の頃、母親がテレビの洋画劇場を録画してくれていたものを薦めに従い観て以来、変わらず大好きな映画です。
名だたるフィルモグラフィーを残してきたクリント・イーストウッドの主演作にあっては少々地味な存在ですが、歳を重ねた哀愁と色気に、子供じみた強情や茶目っ気が嫌味無く同居した主人公・フランクの役柄を通じてこの人の新たな魅力が発揮された作品の一つではないかと思いますし、向こうを張る変質的な殺人者・ミッチに扮するジョン・マルコヴィッチも負けじと強くて怖い敵役を熱演していて、ふたりの対決を軸に上質なアクションスリラーが展開されていきます。
そうしたシリアスな面とは裏腹、過去のトラウマから酒に溺れて妻子を手放したはずのフランクが開巻早々二回りも若いレネ・ルッソを口説き、夜のバーではムーディーにピアノを奏でるといった少々むず痒いシーンや、後味は爽やかながらご都合主義的とも取れるオチなど娯楽性との折り合いに苦心した跡は伺えるものの、諸々ひっくるめて面白い作品に仕上がっていることは確かです。
ソフト化にあたっての全長吹替に晩年の山田康雄さんが登板なさっていますが、氏の逝去後に地上波放映された際には野沢那智さんがフランク役を務めておられます。自分にとっては出会いとなったテレビへの思い入れが強く、短縮サイズとはいえ2015年にそちらの音源を収録したブルーレイが発売されるや喜び勇んで何度も何度も観返したものでした。
各バージョンそれぞれでミッチを演じた金尾哲夫さんと樋浦勉さんがまた素晴らしいので、これからご覧になる方には原語版と共に日本語版の視聴を強くおすすめします。
posted by ムラカミハジメ at 04:34| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする