2017年10月08日

【映画】シン・ゴジラ



2016年日本/総監督:庵野秀明、監督・特技監督:樋口真嗣/出演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ/119分

今更ながらとっても面白い作品でした。名曲「宇宙大戦争マーチ」の個人的ハイライトがこの映画での使用場面に移り変わってしまうほどに。
ひとつのむら、ひとつの社会、ひとつの国がそれを揺るがす“脅威”に対峙した際の理想的な解決方法を描き出さんとする名画は過去にいくつも作り出されてきましたし、ことこのジャンルにおいては怪獣という存在が非常に分かりやすいメタファーとして働くわけですが、「シン・ゴジラ」ほど説得力のあるファンタジーを創造し得た例は稀なのではないか。つまり、しっかりとエンタテインメントしつつも将来への展望を抱かせるということ。賛否ありましょうが、その点では1954年の「ゴジラ」を上回っていると思います。
無人在来線爆弾、タンクローリー群による血液凝固剤の経口投与などクライマックスにおいて象徴的な見せ場は用意されているものの、劇中では意図的に我々市井の者たちの活躍描写は抑えられており、扱う“脅威”のあまりもの強大さにそうしなければならなかった理由も十分に理解できるのですが、例えばかの黒澤映画の如く三位一体をバランス良く映し出せていたのならば果たしてどんな内容に仕上がったのだろうとの妄想も尽きません。

そして、息の長いキャラクターであればあるほど捉え方には個人差、世代差が表れるもの。
かくいう自分も「~vsビオランテ」最高! ってな川北チルドレンなのですが、今回のゴジラの怖さには素直に平伏いたしました。
これこそが恐れ敬うべき海神たる“呉爾羅”の威容なのですね。
posted by ムラカミハジメ at 01:57| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする