2017年10月13日

【音楽】言葉にできない/鬼



アルバム「湊」より。
稀代のリリシストが「言葉にできない」とはこれ如何に。
聴けば仄かに伝わってくるのです。いっぱいの想いを語り尽くせず、断片的な言葉にしかできない胸の内が。

トラックはあのLIBRO。本当に、あらゆるベクトルで間違いの無い仕事をする人です。どこまで音楽的素養に富んでるんだよっていう。
これほど優しい旋律にも関わらず、合わせて首を振りたくなるリズムがしっかりと通底していて心地良さに緩やかな拍車をかけます。
更に素晴らしいのは、鬼の声が乗れば自然とその引き立て役に回るところ。定型に陥らず隙間を生かしながら、それでいて流れるようにライミングを重ねつつ独特の詞世界を構築する鬼自身の圧倒的スキルと見事に噛み合った結果でもありましょう。
一節でも試してみればすぐに分かりますが、この人のラップは巧みすぎて到底真似できません。

「悲しい朝を迎えても日常は続く 移り行く四季
 俯き苦しみの日々忘れず 覚えたい大きな慈しみ
 この今見る道が導きならば 縁とは美しい
 晩メシの支度でもするか そろそろ陽が暮れてくるし」


それでも旅は、旅から旅へと続き、旅に終わり、旅がはじまる。
posted by ムラカミハジメ at 04:03| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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